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欧米指標でドル円162円台の方向感を探る展開

欧米指標でドル円162円台の方向感を探る展開

欧米指標でドル円162円台の方向感を探る展開

2026.07.01

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今後の主な経済指標

  1. 1 ユーロ圏6月消費者物価指数(HICP)速報値
  2. 2 米国6月ADP雇用統計

昨日の米国市場は、米イラン情勢への警戒が残るなかでも、半導体株を中心としたテクノロジー株の買いが支えとなり、主要株価指数はそろって上昇した。ダウ工業株30種平均は52,319.20ドルで前日比0.26%高となり、2営業日連続で過去最高値を更新した。S&P500種は7,499.36で0.79%高、ナスダック総合は26,213.72で1.52%高となった。テクノロジー株が相場をけん引し、フィラデルフィア半導体株指数も3.9%高となった。一方、米利上げ観測を背景に米長期金利が上昇し、ドル円は一時162.70円台まで上昇した。162円台では日本当局による円買い介入への警戒感が一段と強まりやすく、本日の米ADP雇用統計やISM製造業景況指数を受けて、ドル高基調が続くかを見極めたい。

欧州市場は、主要国のインフレ鈍化を受けてECBの追加利上げ観測がやや後退し、欧州株は底堅く推移した。ドイツやフランスの6月消費者物価指数(CPI)速報値が市場予想を下回り、エネルギー価格の低下も物価圧力の緩和材料として意識された。一方、ECB当局者はインフレリスクへの警戒を完全には緩めておらず、今後の利上げ余地を巡る見方は残っている。為替市場では、ドル高の影響を受けながらもユーロドルは1.14ドル前後で推移している。本日はユーロ圏6月HICP速報値とラガルドECB総裁発言が予定されており、インフレ鈍化が確認されればユーロの上値を抑える材料となりやすい。ユーロドルは1.1400ドル付近を維持できるかを見たいところだ。

本日の指標は、15:30にスイス5月実質小売売上高、16:50にフランス6月製造業PMI改定値、16:55にドイツ6月製造業PMI改定値、17:00にユーロ圏6月製造業PMI改定値、17:30に英国6月製造業PMI改定値、18:00にユーロ圏6月消費者物価指数(HICP)速報値とコア指数、18:30に米国6月チャレンジャー人員削減数、20:00に米MBA住宅ローン申請指数、21:15に米国6月ADP雇用統計、22:00にウォーシュFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁の発言、22:45に米国6月製造業PMI改定値、23:00に米国6月ISM製造業景況指数と5月建設支出が予定されている。ユーロ圏HICPは前年比3.0%、米ADP雇用統計は12.0万人増、ISM製造業景況指数は53.8が見込まれており、欧州時間はユーロ圏物価、NY時間は米雇用・製造業指標を受けたドル円の反応を見極めたい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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