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2025.06.04
昨日の米国市場は、米労働省が4月のJOLTS求人件数を発表。結果は前月比19万1,000件増の739万1,000件と、市場予想(710万件)を上回った。ただ、関税の影響で経済見通しが悪化する中、解雇も増加し労働市場の減速感が残る。一方、FRBのクック理事は講演で「金融政策には柔軟性が必要」と述べ、関税の影響次第では利上げの可能性も排除しない姿勢を示した。金利の先行きは依然として不透明な状況が続く。
欧州市場は、EU統計局が5月のユーロ圏HICP速報値を発表。結果は前年比1.9%上昇と、ECBの目標2%を下回った。エネルギー価格の下落やサービス価格の鈍化が要因で、4月の2.2%から減速し、市場予想(2.0%)も下回った。これにより、7回の利下げを行ってきたECBが、明日の理事会で追加利下げに踏み切るとの観測が強まっている。インフレ率の回復には時間がかかるとの見方も根強い。
本日の指標は、10:30に豪・第1四半期GDP、21:15に米・ADP雇用統計、22:45に加・BOC政策金利&声明発表、23:00に米・ISM非製造業景況指数、23:30に米・週間原油在庫が予定されている。米・ISM非製造業景況指数の結果に注目したい。