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米・消費者物価指数の結果を注視

米・消費者物価指数の結果を注視

米・消費者物価指数の結果を注視

2025.06.11

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今後の主な経済指標

  1. 1 米・消費者物価指数
  2. 2 米・週間原油在庫

昨日の米国市場は、全米自営業連盟(NFIB)が5月の中小企業楽観度指数を発表。結果は98.8となり、前月から3ポイント上昇。経済見通しへの期待が高まったことが要因で、10項目中7項目が改善し、「ビジネス環境」や「実質売上高」への期待が押し上げた。一方で「不確実性指数」も上昇。トランプ政権の関税政策や税制改革法案を巡る懸念が背景とされる。最も重要な問題として「税金」が挙げられたのは2020年末以来となった。

欧州市場は、英・統計局が2~4月の賃金を発表。結果は前年同期比5.2%上昇と、市場予想(5.3%)を下回り、2023年第3四半期以来の低水準となった。一方、失業率は4.6%と上昇し、21年5~7月以来の高水準。4月から雇用主の社会保険料負担が増加した影響とされる。KPMGのセルフィン氏は、労働コスト上昇が賃金伸び率を抑えていると分析。英中銀による利下げには、賃金上昇率がインフレ目標に沿うとの明確な証拠が必要と指摘した。

本日の指標は、20:00に米・MBA住宅ローン申請指数、21:30に米・消費者物価指数、23:30に米・週間原油在庫、26:00に米・10年債入札が予定されている。米・消費者物価指数の結果に注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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