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ドル安展開の今後の流れに注目か

ドル安展開の今後の流れに注目か

ドル安展開の今後の流れに注目か

2025.12.08

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今後の主な経済指標

  1. 1 日・第3四半期GDP【改定値】
  2. 2 独・鉱工業生産

先週末の米国市場は、米ミシガン大学が12月の消費者信頼感指数速報値を発表。結果は53.3となり、11月の51.0から改善となった。ただし、物価高や労働市場への不安は依然強く、市場予想の52.0をやや上回る程度にとどまった。一方、政府閉鎖の影響で発表が遅れていた9月のPCE価格指数は前年比2.8%上昇と、前月の2.7%から小幅に加速し、2024年4月以来の強い伸びとなった。前月比は0.3%上昇で、市場予想と一致した。

欧州市場は、独・連邦統計局が10月の製造業受注を発表。結果は前月比1.5%増と大幅に伸び、市場予想の0.3%を大きく上回った。これにより、欧州最大の経済大国であるドイツは10~12月期も小幅ながら成長を維持する見通しが強まった。一方、EU統計局が公表したユーロ圏の第3四半期GDP確報値は前期比0.3%増と、改定値の0.2%増から上方修正された。前年同期比は1.4%増で据え置かれ、緩やかな回復基調が確認された。

本日の指標は、8:50に日・第3四半期GDP【改定値】、16:00に独・鉱工業生産、27:30に英・ロンバルデッリBOE副総裁の発言が予定されている。FOMCが今週に控えている中、ドル安の流れが継続するか注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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