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米・雇用統計次第で相場の行方が定まるか

米・雇用統計次第で相場の行方が定まるか

米・雇用統計次第で相場の行方が定まるか

2025.12.16

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今後の主な経済指標

  1. 1 米・雇用統計
  2. 2 独・製造業PMI【速報値】

昨日の米国市場は、米長期金利の指標である10年債利回りが4.14%台まで低下すると、全般的にドル売りが進行。ユーロドルは1.17688まで上昇し、10月1日以来の高値を更新した。一方、米政府機関の一部閉鎖の影響で延期されていた11月の米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)など重要指標が週内に発表予定で、市場では内容を見極めたいとの見方が強まったため、積極的な売買は手控えられ、相場全体は様子見ムードが広がった。

アジア市場は、日本銀行が公表した企業短期経済観測調査(短観)によると、大企業製造業の景況感は3四半期連続で改善し、4年ぶりの高水準となった。業況判断指数はプラス15と、前回9月調査のプラス14から上昇し、市場予想とも一致した。石油・石炭製品や紙・パルプが改善する一方、業務用機械や自動車は悪化した。先行きDIはプラス15と横ばいが見込まれ、市場が織り込む今月の利上げ観測を裏付ける内容と受け止められている。

本日の指標は、16:00英・失業率、17:30独・製造業PMI【速報値】、18:00欧・製造業PMI【速報値】、22:30米・雇用統計、23:45米・製造業PMI【速報値】が予定されている。米・雇用統計の結果に注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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