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ドル売りの流れが継続するか注目か

ドル売りの流れが継続するか注目か

ドル売りの流れが継続するか注目か

2024.09.13

今後の主な経済指標

  1. 1 欧・ラガルドECB総裁の発言
  2. 2 米・ミシガン大学消費者信頼感指数

昨日の米国市場は、米労働省が8月の卸売物価指数(PPI)を発表。結果は前月比0.2%上昇、前年比では1.7%増と前月の2.1%から鈍化した。一方、新規失業保険申請件数の結果は23万件で、前週比2,000件増となり、市場予測(22万5,000件)を上回った。発表後、ドル円は142.621から141.957まで下落。円相場は、日銀の田村直樹審議委員が「2026年度までには1%程度まで政策金利の引き上げが必要」と発言したことに警戒したい。

欧州市場は、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を0.25%引き下げ、2会合ぶりの利下げを決定した。欧州でインフレが鈍化する一方、景気の下振れ懸念が強まり、金融引き締めの緩和が必要と判断された。中銀預金金利は3.75%から3.5%に引き下げられる。ラガルド総裁は「物価目標2%達成のため、政策金利の引き締めを続ける」と発言。発表後、ユーロドルは1.10108から1.10323まで上昇。

本日の指標は、18:00に欧・鉱工業生産、18:30に欧・ラガルドECB総裁の発言、21:30に米・輸入物価指数、23:00に米・ミシガン大学消費者信頼感指数が予定されている。ドル売りの流れが継続するか注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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