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米の要人発言に注視か

米の要人発言に注視か

米の要人発言に注視か

2024.07.09

今後の主な経済指標

  1. 1 米・パウエルFRB議長の議会証言
  2. 2 米・イエレン財務長官の議会証言

昨日の欧米市場は、独・連邦統計庁が5月の貿易統計を発表。結果は市場予想(200.0億ユーロ)を上回り、249.0億ユーロだった。輸出は中・米・欧の需要が弱く、予想以上の減少となった。発表後、窓開けスタートとなったユーロドルは1.08146まで下落するも、その後は1.08430まで上昇へ転じ、窓を埋めた形となった。また、仏・選挙の決選投票が行われ、左派連合が最大勢力となったものの過半数には届かず、政治の先行きの不透明さに対し不安の声が広がった。

アジア市場は、日・財務省が5月の国際収支速報を発表。日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示す経常収支は、前年同月比41.8%増の2兆8,499億円の黒字だった。黒字は16か月連続。海外の金利の上昇や円安を背景に、企業が保有する債券の利子による収入が増えたことなどが主な要因。発表後、ドル円は160.261まで下落。

本日の指標は、22:15に米・バーFRB副議長の発言、23:00に米・パウエルFRB議長の議会証言、米・イエレン財務長官の議会証言、26:00に米・3年債入札、26:30に米・ボウマンFRB理事の発言が予定されている。米の要人発言に注視したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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