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クロス円の調整下落に注視か

クロス円の調整下落に注視か

クロス円の調整下落に注視か

2024.07.08

今後の主な経済指標

  1. 1 日・貿易収支
  2. 2 英・ハスケルMPC委員の発言

先週末の米国市場は、米・労働省が6月の雇用統計を発表。結果は市場予想(19万人増)を上回り、前月より20万6,000人増加だった。一方、失業率は4.1%に上昇。3か月連続での上昇となった。景気減速の兆候により、年内利下げを開始するとの観測を強める内容となった。発表後、金/米ドルは、2,348.620から2,392.965まで上昇。先月、十字線の陰線で終えた月足の高値を超える上昇となった。

欧米市場は、英・住宅金融ハリファクスが6月の英住宅価格を発表・結果は前月比0.2%の下落だった。今後、金利の低下が見込まれるため、今年後半から来年にかけて上昇する可能性が高いと予想されている。また、英・総選挙では労働党が大勝。14年ぶりに政権交代を果たした。スターマー新首相は就任演説で「変革に向けた仕事を直ちに始める」と発言。英経済の期待の表れか、ポンドドルの週足は大きな陽線で終えている。

本日の指標は、8:50に日・貿易収支、14:00に日・景気ウォッチャー調査、15:00に独・貿易収支、25:15に英・ハスケルMPC委員の発言、28:00に米・消費者信用残高が予定されている。クロス円の調整下落が入るか注視したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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