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FOMCが控えている中での相場の動きを注視か

FOMCが控えている中での相場の動きを注視か

FOMCが控えている中での相場の動きを注視か

2024.06.10

今後の主な経済指標

  1. 1 日・第1四半期GDP
  2. 2 米・3年債入札

先週末の米国市場は、アメリカ労働省が雇用統計を発表。市場の予測(19万人)を大きく上回り、27万2,000人の増加となった。雇用者数は2021年1月以来、41ヶ月連続の増加。一方、失業率は前月から0.1ポイント上がり、4.0%と小幅な上昇となった。失業率が4%台となったのは2022年1月以来、2年4か月ぶり。発表後、金/ドルは強い下落となった。先月の月足の始値である2,286.210付近で支えられたが、日足が大きな陰線で終えていることもあり、もう一段下落することを考慮したい。

欧州市場は、EU統計局がユーロ圏の1〜3月期の実質域内総生産(GDP)を発表。結果は市場予想と変わらず、前期比0.3%増だった。ユーロドルの先週の週足は上ヒゲの陰線で終えた形となった。欧州中央銀行(ECB)が予定通り政策金利を引き下げたことによる下落が、今週から本格的に始まるのか見極めたい。

本日の指標は、08:50に日・第1四半期GDP、14:00に日・景気ウォッチャー調査、26:00に米・3年債入札が予定されている。なお、豪は国王誕生日のため休場。12日(水)にFOMCが控えているため、値動きのない様子見の相場となるか注視したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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