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米・雇用統計とISM指数に注目か

米・雇用統計とISM指数に注目か

米・雇用統計とISM指数に注目か

2025.07.03

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今後の主な経済指標

  1. 1 米・雇用統計
  2. 2 米・ISM非製造業景況指数

昨日の米国市場は、米ADPリサーチ・インスティテュートが6月の全米雇用報告を発表。民間雇用者数の結果は市場予想(9万5,000人増)に反し3万3,000人減少し、2023年3月以来初のマイナスとなった。景気の先行き不透明感が雇用に影を落とした。ただし、一時解雇(レイオフ)数は依然として低水準であり、労働市場の安定は維持されているとみられる。

オセアニア市場は、豪・統計局が5月の小売売上高を発表。結果は市場予想(0.4%増)を下回り前月比0.2%増の373億豪ドルと、4カ月連続で低調だった。前年比でも3.3%増と伸びが鈍化し、2023年11月以来の低水準。利下げによる資金余剰が消費より貯蓄に回ったとの見方もあり、来週の豪準備銀行会合で追加利下げが実施される可能性が高まっている。来週、豪ドル円の2週間以上続いている小幅なレンジ相場が終わるか注視したいところ。

本日の指標は、10:30に豪・貿易収支、日・高田日銀審議委員の発言、20:30に欧・ECB理事会議事要旨公表、21:30に米・新規失業保険申請件数、米・雇用統計、23:00に米・ISM非製造業景況指数が予定されている。米・雇用統計の結果に注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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