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米・ADP雇用統計に注目か

米・ADP雇用統計に注目か

米・ADP雇用統計に注目か

2025.07.02

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今後の主な経済指標

  1. 1 豪・小売売上高
  2. 2 米・ADP雇用統計

昨日の米国市場は、米供給管理協会(ISM)が6月の製造業PMIを発表。結果は市場予想(48.8)のほぼ横ばいの49.0となった。5月の48.5から小幅に改善も、4カ月連続で景気分岐点の50を下回り、依然として低調している。一方、FRBのパウエル議長は欧州中央銀行(ECB)フォーラムで「経済が堅調なら利下げは急がない」と発言。また、トランプ米大統領は大統領専用機内で記者団に対し「日本と通商合意をまとめられる可能性は低い」と発言した。

欧州市場は、EU統計局が6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値を発表。結果は前年同月比2.0%上昇し、市場予想と一致した。前月の1.9%上昇からわずかに加速。一方、デギンドスECB副総裁は「現時点のユーロ水準は懸念材料ではない」としつつも、「ユーロが1.20ドルを超えると政策対応が難しくなる可能性がある」と発言。為替動向が金融政策に影響を与える可能性を示唆した。

本日の指標は、10:30に豪・小売売上高、21:15に米・ADP雇用統計、23:15に欧・ラガルドECB総裁の発言、23:30に米・週間原油在庫が予定されている。米・ADP雇用統計の結果に注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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