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最弱通貨となっていた米ドルに注目か

最弱通貨となっていた米ドルに注目か

最弱通貨となっていた米ドルに注目か

2024.08.27

今後の主な経済指標

  1. 1 米・消費者信頼感指数
  2. 2 米・2年債入札

昨日の米国市場は、米商務省が7月の耐久財受注を発表。結果は市場予想(4.6%)を上回り、前月比9.9%増だった。発表後、ドル円は144.361から143.912まで下落するも、その後は8月6日の日足の実体で反発する形となり、上昇へ転じた。一方、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、メディアのインタビューで発言。「利下げに動く時期が到来している」とし、利下げ幅は0.25%ポイントから開始する公算が大きいという認識を示した。

欧州市場は、独・IFO経済研究所が8月の業況指数を発表。結果は市場予想(85.9)を上回り、86.6だった。これで3ヶ月連続の低下となり、クレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済はさらに危機に陥りつつある」と指摘しており、景気回復期待が後退する結果となった。発表後、ユーロドル1.11762から1.11847まで上昇するも、その後は下落へと転じた。

本日の指標は、15:00に独・第2四半期GDP、19:00に英・CBI流通取引調査、22:00に米・住宅価格指数、23:00に独・ナーゲル独連銀総裁の発言、米・消費者信頼感指数、26:00に米・2年債入札が予定されている。最弱通貨となっていた米ドルが回復を見せるか注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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