XS.com Trade the Global Markets
with a Trusted Broker

クロス円の調整下落が終わったか注視か

クロス円の調整下落が終わったか注視か

クロス円の調整下落が終わったか注視か

2024.07.26

今後の主な経済指標

  1. 1 米・個人所得
  2. 2 米・ミシガン大学消費者信頼感指数

昨日の米国市場は、米商務省が第2四半期の国内総生産(GDP)を発表。結果は市場予想(2.0%)を上回り、年率換算で前期比2.8%増だった。成長率は第1四半期の1.4%から加速したもののインフレ圧力は和らぎつつあり、米連邦準備理事会(FRB)による9月の利下げ観測に変更はない見通しとなっている。昨日のドル円は一時151円台まで下落したが、その後は154円前半まで反発上昇し、日足は下ヒゲの長い陽線で終えている。

欧州市場は、独・IFO経済研究所が7月の業況指数を発表。結果は市場予想(89.1)を下回り、87.0と予想外の低下となった。クレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済は危機から抜け出せていない」と発言。独の経済に対しての今後数カ月の見通しについて悲観的見方が広がっている。発表後、ユーロドルは1.08440から1.08577まで上昇。先月の月足の始値付近で値動きが停滞している。

本日の指標は、7:00にNZ・ANZ消費者信頼感指数、14:00に日・景気先行CI指数、15:45に仏・消費者信頼感指数、21:30に米・個人所得、23:00に米・ミシガン大学消費者信頼感指数が予定されている。クロス円が下げ止まりを見せるか注視したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

report