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2025.09.16
昨日の米国市場は、ニューヨーク連銀が9月の製造業業況指数を発表。結果は-8.7と、市場予想(+5.0)や前月の+11.9から大幅に悪化し、6月以来のマイナスとなった。通商政策の不透明感や移民規制の影響で製造業は低迷し、雇用も4カ月連続で減少した。一方、トランプ大統領はSNSで「今すぐ大幅な利下げが必要だ」とFRBに圧力をかけ、住宅価格急騰を予測するなど金融緩和を強く要求した。
欧州市場は、ECBの利下げ局面が終盤に近づいているとの見方が広がる一方、FRBは今週のFOMCで利下げを再開することがほぼ確実視されている。このため、金融政策の方向性の違いを意識したユーロ買い・ドル売りが優勢となり、ユーロドルは1.17744まで上昇した。こうした中、ECBのシュナーベル専務理事は「金利は適切な水準にある」と述べる一方で、「インフレの上方リスクが優勢になりつつある」と指摘し、市場に追加的な警戒感を与えた。
本日の指標は、15:00に英・失業率、18:00に独・ZEW景況感調査、21:15に加・住宅着工件数、21:30に加・消費者物価指数、米・小売売上高、22:15に米・鉱工業生産が予定されている。米・小売売上高の結果に注目したい。