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米国・消費者物価指数に注目か

米国・消費者物価指数に注目か

米国・消費者物価指数に注目か

2025.02.12

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今後の主な経済指標

  1. 1 米・消費者物価指数
  2. 2 米・パウエルFRB議長の議会証言

昨日の米国市場は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が上院銀行委員会で証言。経済は堅調で失業率は低く、インフレも依然として2%を上回っているため、利下げを急ぐ必要はないことを再表明した。1月のFOMC後の見解と変わらない姿勢を示した。また、トランプ政権の影響について「貿易政策についてコメントすることはFRBの役割ではない」と言及を避けた。市場はFRBの早期利下げ期待を後退させたため、ドル円は10日の高値を更新した。

欧州市場は、ベイリー英中銀(BOE)総裁が講演で、規制強化への反動が起きていると指摘し、世界金融危機の影響を忘れてはならないと発言。介入が必ずしも規制強化を意味するわけではなく、流動性措置や金融インフラの改善も選択肢とした。また、金融の脆弱性には柔軟な対応が必要であり、市場の変化を過小評価すべきでないと強調。BOEの金融政策は国内状況だけでなく国際的リスクも考慮すべきであり、低成長は金融危機後の供給力低下が要因であるとした。

本日の指標は、22:30に米・消費者物価指数、24:00に米・パウエルFRB議長の議会証言、24:30に米・週間原油在庫が予定されている。米・消費者物価指数の結果に注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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