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米・ADP雇用統計の結果に注目か

米・ADP雇用統計の結果に注目か

米・ADP雇用統計の結果に注目か

2025.01.08

今後の主な経済指標

  1. 1 米・ADP雇用統計
  2. 2 米・FOMC議事録公表

昨日の米国市場は、ISM(米供給管理協会)が12月の非製造業総合指数を発表。結果は市場予想(53.3)を上回り54.1と、11月の52.1から上昇。需要の増加に伴い、投入価格指数は11月の58.2から64.4に急上昇し、2023年2月以来の高水準を記録した。これはインフレの根強さを示し、米連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重な姿勢を取る根拠と一致している。サービス業の活動拡大や受注の増加は需要の堅調さを示し、インフレ懸念を一層強める結果となった。

欧州市場は、欧州連合(EU)統計局が12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)を発表。結果は市場予想と一致し、前年比2.4%上昇。前月の2.2%から加速した。エネルギー価格とサービスコストの高止まりが主因。前月比では0.4%上昇。基調インフレ率は依然として高水準にあり、欧州中央銀行(ECB)による制約的政策解除には慎重な姿勢が求められる可能性がある。

本日の指標は、9:30に豪・消費者物価指数、16:00に独・小売売上高、22:15に米・ADP雇用統計、24:30に米・週間原油在庫、28:00に米・FOMC議事録公表が予定されている。米・ADP雇用統計の結果に注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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