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円買いの流れに変化は見られるのか

円買いの流れに変化は見られるのか

円買いの流れに変化は見られるのか

2025.11.07

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今後の主な経済指標

  1. 1 加・失業率
  2. 2 米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】

昨日の米国市場は、米調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、10月の米企業・政府機関による人員削減計画は前年同期比2.7倍の15万3074人に達し、2003年以来の高水準となった。コスト削減やAI導入の加速が背景で、今後も解雇増加の可能性が指摘されている。一方、米10年債利回りが4.07%台まで低下し、米株の軟調推移を受けてリスク回避の円買い・ドル売りが進行。ドル円は152.831まで下落した。

欧州市場は、英・イングランド銀行(BOE)が政策金利を現行水準で据え置くことを決定した。金融政策委員会(MPC)の投票は5対4で、4人が3.75%への利下げを主張したが、持続的なインフレ抑制のため据え置きが適切と判断された。据え置きは市場予想通りだったものの、BOEはガイダンスを変更し、「今後は緩やかな金利低下が続く可能性が高い」との見通しを示した。僅差での決定は、12月に利下げへ踏み切る布石との見方も広がっている。

本日の指標は、22:30に加・失業率、24:00に米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】、29:00に米・ミランFRB理事の発言(投票権あり)が予定されている。米・雇用統計の発表は延期予定。円買いの流れが継続するか注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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