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円安の流れが更に加速するか注目か

円安の流れが更に加速するか注目か

円安の流れが更に加速するか注目か

2024.12.20

今後の主な経済指標

  1. 1 日・全国消費者物価指数
  2. 2 英・小売売上高

昨日の欧州市場は、イングランド銀行(BOE)が政策金利を4.75%に維持すると発表。金利据え置きは2会合ぶりで、インフレ加速を踏まえ高い水準の維持が必要と判断された。ベイリー総裁は、利下げは段階的なアプローチが適切としつつ、経済の不透明感を理由に具体的な時期や規模の約束は困難だと発言。BOEは2025年も緩和を継続する方針。

アジア市場では、日銀は金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に据え置くことを賛成8、反対1で決定した。反対した田村直樹委員は物価上振れリスクを指摘し0.5%への利上げを提案したが否決された。植田和男総裁は午後からの会見で、賃金と物価の好循環確認に時間が必要と述べ、来春の賃金動向を注視する考えを示した。この発言を受け、早期の追加利上げ観測が後退。一気に円安が加速し、ドル円は157円台まで急上昇。11月中旬につけた高値を更新した。

本日の指標は、6:45にNZ・貿易収支、8:30に日・全国消費者物価指数、16:00に英・小売売上高、22:30に加・小売売上高、米・個人所得、24:00に米・ミシガン大学消費者信頼感指数が予定されている。円安の流れが更に加速するか注目したい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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