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円高の動向について注視か

円高の動向について注視か

円高の動向について注視か

2024.08.07

今後の主な経済指標

  1. 1 NZ・第2四半期失業率
  2. 2 米・週間原油在庫

昨日の米国市場は、米商務省が6月の貿易収支を発表。結果は市場予想(-726億ドル)を下回り、-731億ドルだった。赤字幅の縮小は3カ月ぶり。発表後、ドル円は144.842から144.477まで下落。一方、ドル円の日足は7月29日ぶりの陽線となった。いまだに円が強いことには変わりはないため、このまますんなり上昇していくとは考えにくい。ユーロドルは週足の三角持ち合いの上限で反発されている形となっている。

オセアニア市場は、豪・準備銀行(中央銀行)が政策決定会合にて政策金利を発表。結果は市場の予想通り、4.35%の据え置きとなった。ブロック総裁は「世界の主要中銀が金融緩和にかじを切る中で、その流れに加わるには、根強いインフレの落ち着きを待つ必要がある」と発言。年内の利下げに否定的見解を示した。発表後、豪ドル米ドルは0.65017から0.65154までの小幅上昇と、市場の反応は限定的だった。

本日の指標は、7:45にNZ・第2四半期失業率、15:00に英・ハリファックス住宅価格、独・鉱工業生産、15:45に仏・貿易収支、23:30に米・週間原油在庫、26:00に米・10年債入札が予定されている。今後の円高の動向について慎重に見極めたい。

水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

著者:水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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